合唱コンクールと道徳
合唱コンクール直前の道徳
毎年11月に行われる文化祭。
プログラムのひとつとして合唱コンクールがあります。
どのクラスも金賞を目指して努力をしています。
先週、道徳の時間がありました。
何をやろうかな…とぼんやり考え…。
合唱コンと絡められないか?
副読本を眺めてみる。
これじゃない感がする。
こういう時こそ文明の利器を使おう…。
ダイヤモンドランキング
インターネットを使って
「合唱コンクール 道徳」
で検索してみると…
『合唱コンクールのダイヤモンドランキング』
という資料名が目に飛び込んできました。
(このページにPDFへのリンクがあります)
どうやら、京都市総合教育センターの研究の一環で作成されたものらしいです。
練習量、団結力、責任感、思い出、努力、一生懸命、学級の結果、感動、個人の結果、友情
という10の項目から、大切だと思うものを順番にランキングしていくというもの。
個人でランキングした後に、グループを組み、話し合いながらランキングをつくっていく。
ちなみに、このPDFには指導案、ワークシート、ランキング項目のカード、カードを貼るための拡大シート、授業を進めるにあたってのポイントがすべて載っており、誰でも授業をすることができます。
実際にやってみた(個人編)
やってみました。
結論から言うと、やってよかったです。
最初に、一人に二色ずつ付せんを配っておきました。
そして、その付せんに名前を書かせ、黒板に書いてある10の項目のうち、「とても大切だと思うもの」と「あまり大切ではないと思うもの」にそれぞれ付せんを貼らせました。
(例)青色の付せんは大切だと思うものに、赤色の付せんは大切ではないと思うものに。
この時点で盛り上がります。
「やっぱり一生懸命が多いなぁ」
「学級の結果ってそんなに大切じゃないのか?」
「感動ってどういうことだ?」
そんなつぶやきがあちこちから聞こえました。
こっから先はグループ活動。
実際にやってみた(グループ編)
その時の席を使ってグルーピングします。
ほぼ適当なのですが、高い価値に気づけるように、多少グループを細工します。
場合によっては、指揮者・伴奏者・パートリーダーがバラバラになるようにこちらで決めてしまってもいいかもしれません。
後は時間を決めておいて自由に話し合いをさせます。
議長を決めてもいいのですが、今回は本当に自由にやらせたかったのであえて決めませんでした。
「時間までにランキング表を黒板に貼りに来てね」
指示はこれだけ。
そんな中でもワイワイやってました。
私はふらふらしながら、時折茶々を入れながら過ごしていました。
グループによって様々な進め方や決め方が出てきます。
ひとつだけ注意したことは「じゃんけんで決めないこと」です。
当たり前のように思えますが、これも指示を出しておかないといけませんでした。
じゃんけんが始まろうとしている瞬間に声をかけて阻止することができました(笑)
黒板に貼ってみた
各グループのランキング表が黒板に貼られていきます。
団結力と一生懸命をトップにしているグループが多かったです。
大切だと思わないものは、個人の結果が最も多かったです。
ここでも私はあまり出ませんでした。
みんなに黒板の各グループの結果をじっくりと見させてから、今日の感想を書かせました。
なかなか熱い振り返りを書いている生徒がたくさんいて、ダイヤモンドランキングをつくった意味は十二分にあったかな、と思えることができました。
やりっぱなしで終わらない
せっかくなので、振り返りの一部を学級通信で紹介してみる。
余談ですが、相変わらず毎日出してます、学級通信。
ちょっと前に100号を突破しました。
ランキング表は学級掲示にも使えます。
やりっぱなしで終わらず、常に見える場所に置いておくことで、より意識が高まるような気がします。
もちろん、合唱練習前にみんなで確認したり、教師の声かけに使ったりしてみてもいいでしょう。
もうすぐ本番。どうなるか楽しみです。それでは。