教員友達が結婚した話
末永くお幸せに
教員友達が結婚しました。
今日はその友人の話を。
私が彼と出会ったのは、大学生の頃。
教職を志す者が集まるサークルの同期だった。
彼は誠実で、努力を惜しまない性格だった。
口下手だったこともあり、面接練習では苦労をしていたが、持ち前の前向きさで苦手を克服し、教員採用試験を突破。
「こんな教員になりたい」「こんなクラスをつくりたい」
サークル活動の後、一緒にご飯を食べに行っては、こんなことを何時間も語り合った。
彼とは採用場所が違ったため、働き始めてからは会う機会が少なくなっていった。
たまに連絡を取り合ってはいたが、お互い忙しくしており、近況報告をする程度だった。
「学級も、部活もちょっときつくて…」
ストレートには言ってこなかったが、3年目くらいまで、学級では保護者とのトラブル、部活動では生徒との衝突があり、決して順調とは言えない日々を送っていたようだ。
そんな彼から「会ってほしい人がいる」と連絡が入った。
どんな関係かはすぐに想像がついたが、詮索せず、二つ返事でOKした。
彼の奥さん(になる人)も彼と同じで明るくて前向きな雰囲気だった。
二人とも誠実でお似合いなカップルだった。
彼は本当に良い人と巡り合ったと思う。
きっと、いつまでも仲睦まじく同じ道を歩んでいくことだろう。
そう思ったのには、ちゃんと理由がある。
彼と奥さんは同じ学校の同僚。
しかも同期なのである。
彼がトイレに行った時、奥さんに聞いてみた。
「◯◯(彼)、仕事が大変だった時もあったんじゃない?」
「うん、最初は大丈夫かなって心配だったけど、どんどん成長して、今では私が心配されるほうなんです」
笑いながら答える奥さんを見て、何だか安心してしまった。
彼の良い時も良くない時も知っていて、彼の努力を目の前で見てきた人。
そして、その上で彼のことを選んだ人。
はあ、彼は本当に良い人と巡り合ったなあ。
これは祝福なのか、はたまた嫉妬なのか。
嫉妬するくらい素敵な二人に心からの祝福を贈る。
本当におめでとう。そして、末永くお幸せに。