中学校教員のブログ。

とある中学校社会科教員のブログ。

級訓の考え方・決め方について一通り書いてみた

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級訓について書いてみました

そもそも、「級訓」という呼び名がスタンダードなのか分かりませんが…。

クラスのスローガンみたいなものですね。

教室の前面に額縁に入れて飾られたりするアレです。

今日はアレを決める流れについて書いていきます。

なんで級訓を決めるのか?

最初にこう問いかけてもいいですね。

新年度、新たなクラスになると当たり前のように級訓を決めることになりますが、そもそもなんで級訓を決めるのか?

この部分が土台になってくると思うので、意見や考えを出させるのもいいですね。

ここでは私の個人的な考えを書いていきます。

 

学級の色をつくる

「学級の色ってなんやねん」と言われると、説明するのが難しいんですが…。

級訓づくりを通して、子どもたちが「自分たちで何かをつくりだす」感覚を味わってもらえるといいなと思っています。

ここでは担任のガマンも必要です。介入しまくっていたら子どもたちはその感覚を味わえませんからね。

 

ゴールを決める

どんな物事を進めていく時も、ゴール、すなわち目標を決めることが大切です。

ゴールがなければ、何を目指すのか、そのためにどんなことをするのかがはっきりしてきません。

それはクラスも同じで、「(私たちは)こうなりたい」だとか、「(このクラスに)こうなってほしい」という思いが大切だと考えます。

 

最初の気持ちを忘れない

「初心忘るべからず」という言葉があります。

ゴール(目標)に進んでいる時に、自分を見失うこともあるでしょう。

そんな時に級訓を見て、最初の気持ちを思い出して、適切な行動につなげていくことも大切ではないでしょうか。

 

実際に決めていく

上に書いた感じで担任の思いを話せるといいような気がします。

ただ、あまりにも熱くなりすぎると、思いの押し付けになりますので、そこらへんは上手に喋れるといいですね。

あくまで「私はこう思うんだけど、みんなはどうかな?」というスタンスで話します。

 

あと、こんなことも喋ります。

「なるほど」と思ってくれるのも嬉しいけど、「私はこう思う」と自分の意見や考えをもってくれることはもっと嬉しい、みたいな。

自立というか、自走というか、そんな個や集団を育てたいのでこういうことも小出しにして伝えます。

前置きが長くなりましたが、実際に決めていく流れを書いていきます。

 

思いを言葉にする

ここからはワークシート(プリント)を使っていくことを想定しています。

といっても、発問(みたいなもの)と書くための枠があればそれでOKです。

枠なくても白紙のプリントだけでいけますし、黒板だけでもいけますね。

 

まず、「(私は)こうなりたい」や「(私は)こういうクラスにしたい」という思いを書き出します。

ここは考えをアウトプットするだけなので、箇条書きでいいし、殴り書きでいいです。

それでもなかなか出てこない子がいるので、そういう場合はちょっとネガティブになりますが「こういうクラスは嫌だな…」という視点で考えさせるのもいいですね。

 

級訓の形にする

箇条書き・殴り書きした思いを一言で表せるものや、願いを盛り込めそうなもの、クラスのイメージに当てはまりそうなものを探してみます。

ここは子どもたちのセンスに任せる部分が大きいです。

ここで真面目になりすぎると、何も出てこなくなって悲しくなるので、「おふざけ大歓迎」くらいの気持ちでドーンと構えましょう。

「おふざけ大歓迎」というとマジでふざけた意見が出てくるのでは?と思う人もいるかもしれませんが、担任の思いをそれなりに真剣に話していればそこらへんは分かってくれますし、ふざけた意見がイノベーションにつながる時もありますから、ね。

今までの級訓を思い出させてもいいですね。お気に入りの級訓があれば、なんでお気に入りだったのか思い浮かべさせるのもいいですね。

 

思いをまとめる

級訓の形にしたものに込めた思いをまとめてみます。

こじつけになってしまってもいいと思っています。

「意味をもたせる」こととか、「意味を後付けする」ことって割と大事じゃないですか?

そういう意味では、別に言葉ありきでもいいんですよね。

クラスのスローガンで、それによってゴールが明確になったり、学級の色が見えてきたりすればいいわけですから。

「面白い言葉が浮かんだ!」がスタートにあってもいいわけです。

それがクラスを前進させるのであれば、バンバンザイだと思っています。

 

アイディアが出揃ったら

級訓の候補ができたら、プリントにまとめて配ってもいいし、黒板にまとめてもいいです。

どうやって決めるか、決め方を学級委員に決めさせるのもいいですね。

気にしておきたいのは、級訓の形とその意味をセットにすること。

語感だけで選んでしまうと、級訓がお飾りになります。

柱となる意味だけでもいいので、セットにしてまとめるようにしましょう。

 

これは余談で、かつて担任したクラスであったことなんですが…。

投票してみると、キレイに3つに票が割れたんです。

面白いなと思って、それぞれを支持するグループを組ませて、プレゼンさせました。

時間はかかってしまったんですけど、やってよかったなと思っています。

級訓に正解はない、だからこそなかなかに熱い議論になっていましたね。

私自身、勉強させてもらった経験です。

 

絵を描く

級訓が決まったら絵を描きましょう。

得意な子・苦手な子がいますけど、何かしらを全員が書くといいんじゃないかな。

そうすると、実は絵心がある男子とか、ガチでうまい女子が発掘されたりします。

こういうところでスポットライトを当ててあげるのもありかなと思います。

 

ひとつに絞りたいなと思ったら、絵を机の上に置かせて、一人に一枚ずつシールを渡して、「これだ!」と思うものに貼らせます。

シールが多かった作品に決まりです。

みんなの作品を教室のどこかに掲示するのもいいかもしれませんね。

 

決まったらどうする?

形骸化しないような工夫がほしいところです。

例えば、決めポーズをつくるとか。

運動会や合唱コンクールで決めポーズして写真撮るとかすると楽しいです。

学級通信を書いているなら、学級通信に繰り返し登場させたり、タイトルにしている先生もいましたね。

◯◯(級訓)運動と称して、クラスでさまざまな取り組みをしている先生もいました。

ここらへんは工夫次第ですね。

クラスが解散する時に級訓が合言葉になっていたら嬉しいですね。

 

終わりに

今日は級訓について書いてみました。

軽い気持ちで書き始めたのに長くなってしまいました。

文章のテイストも迷走してよく分からないですが、書きたいことは書けた気がします。

 

「こいつはそんなやり方でやってんだな」程度に思っていただければと思います。

「マジで参考になりました、やってみます」と思ってくれたらそれはそれで嬉しいんですが、「へー、まあ俺はこうやるけどね」みたいな人も自分があっていいですよね。

とにかく、せっかく級訓を決めるのであれば、意味あるものにしたいよねっていうお話です。

で、級訓を決める過程、決めた後もうまいことやって子どもが成長すればいいよねっていう感じです。

 

素敵な級訓ライフを。

それでは。