下校指導
不平不満を言う前に
前任校ではいわゆる「大変な学年」があった。
私は当該学年ではなく、授業の受け持ちもなかったため、細かい実態が把握できていたわけではない。
職員室では、「大変な学年」の先生が生徒のだらしない点やできていない点を挙げて盛り上がっている場面をよく目にした。
ある日の出来事。
その日は部活動がなく、全学年が一斉に下校する日だった。
何人もの先生が昇降口や校門に立って、下校指導をしていた。
途中で、ある違和感に気付きつつも、すべての生徒を校門から出し、職員室に戻った。
すると、「大変な学年」の先生ほぼ全員が自分のイスに座って、コーヒーを飲んだり、パソコンを眺めたりしていた。
不平不満を言う前に、学年として、教員として、できることがあるんじゃないのか。
生徒のせいにすれば楽。
でも、それは絶対にしてはいけないこと。
教員として、生徒に対して何ができるか、私はそれを常に考えているつもりです。
そんなことを思い出した一日でした。