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教育実習生の授業は参観すべし

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実習生の授業は自分を成長させるチャンス

学校現場では、前期の教育実習シーズンのまっただ中ではないでしょうか。

 

教育実習生は実習の後半に研究授業を行うと思います。

実は、その授業は私たち現職教員が成長できるチャンスです。

 

特に若手の先生に読んでほしい、そんな内容です。

自分以外の方の授業を見るチャンス

普段、他の先生の授業を見ていますか?

正直に言うと、私自身なかなか見ることができていません。

 

空きコマに見に行けばいいのですが、仕事は山積み。

なかなかサッと見に行けないのが現状ではないでしょうか。

 

教育実習生の授業はまたとないチャンスです。

 

シンプルに、自分以外の方の授業を見るのは勉強になります。

それが実習生だったとしても、そこから得られるものは確実にあります。

 

重い腰を上げて、教室に行ってみましょう。

 

先輩教員の視点で授業を見るチャンス

これが一番のメリットだと思います。

教室を見渡し、先輩教員の横にポジショニングしましょう。

 

もちろん、同じ教科の先生や、学級経営が上手な先生だとベターですね。

 

授業の展開や発問に対して、先輩教員の反応が見られる大チャンスです。

先輩教員がメモしている内容をチラッと見てみるのもいいですね(笑)

 

そして気になる内容があったらすかさず質問してみましょう。

先輩教員だったらどうするのか、素敵な答えが聞けると思います。

 

さらに攻めたポジショニングをして、校長先生や教頭先生、教務主任のつぶやきを拾うのもいいですね。

やはり百戦錬磨の上役の先生方は、同じ授業でも、見ている視点が違います。

 

自分にはなかった新たな視点に気付くことのできるチャンスです。

 

自分の成長を実感するチャンス

先述したとおり、実習生の授業を見ることは勉強になります。

ただ、やはり実習生。まだまだやり切れていない部分もあります。

 

実習生の授業を見て、自分の教育実習を思い出してみましょう。

きっと、うまくいかなかったり、焦ったりしていたのではないでしょうか。

 

その頃の自分と、今の自分を比較してみてください。

あの頃より、少しは成長しているはずです。

 

日頃、時間に追われて生活していると、自分を振り返る余裕もどこかへ行ってしまいます。

そして、本当にこれでいいのか、このままでいいのかと思い悩むこともあるでしょう。

 

実習生の授業を見ることは、自分の原点を見つめ直し、あの頃より成長した自分を認めてあげるチャンスです。

 

自分の指導観を形作るチャンス

実習生の授業を参観した後、実習生から助言を求められることがあるかと思います。

そこで、実習生にも、自分自身にも真剣に向き合うことで見えてくるものがあります。

 

先ほど、"先輩教員の視点"のお話しをしましたが、"自分自身の視点"、すなわち指導観を形作るチャンスなのです。

 

授業を参観し、気付いたことや考えたことを指導案等にメモすると思います。

そこに浮き上がってきたポイントこそ、今の自分の指導観です。

 

つまり、自分が何に重きをおいて授業を行っているのか、ということです。

 

自分が何を大切にしているのか、譲れないものは何なのか。

その軸のようなものが合っているか、合っていないかはともかく、一本筋の通ったブレない軸がある人は強いです。

 

指導案にメモし、それを実習生に言葉で伝える。

頭の中にあることを言語化することはとても大切なことです。

 

実習生のためにもなり、そして自分自身のためにもなって、まさに一石二鳥です。

 

まとめ

とにかく実習生の授業を見に行こう。

 

ただ、漠然と参観するのではなく、自分なりの視点をもったり、先輩教員の視点を盗んだりするなど、意味のある参観にできればいいのです。

 

私自身、実習生から助言を求められ、「助言する立場にないよ…」と思いながらも、脳をフル回転させて、アドバイスを絞り出した経験があります(笑)

でも、そういった経験が人を成長させるのではないかと思うわけです。

 

この記事を見た方が、実習生の授業に積極的に足を運ぶようになったり、授業参観から少しでも学べることが増えたりすれば幸いです。

 

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