非常事態に見えること
みんな困っているのに
先に言っておきます。今日は後ろ向きな記事です。
休校延長が決定し、現場にも不安や混乱が訪れています。
私のような下っ端教員ですら、先が見えないことに対するなんとも言えない不安に駆られています。
きっと、管理職や教育委員会の方々はそれ以上に頭を悩ませていることでしょう。
子どもにとって、保護者にとって、教員にとって、どうすればベストなのか思いを巡らせているはず…と勤務校の管理職の姿を見てそう思っています。
子どもが登校してこないとなると、どうしても職員室で過ごす時間が多くなります。
教員同士のコミュニケーションが増えるのは、良くも悪くもあるなぁというのが正直な感想です。
この前は、とある先生が休校中の措置に関する持論を展開していました。
その方の言いたいことも分からなくはないのですが、現実味に欠けるというか、とにかく実施するのは不可能だろうなというような内容でした。
別に誰に迷惑をかけているわけでもないので、「ふーん」というようなお話です。
私が「あらあら…」と思ったのはもうひとつの出来事が原因です。
「月曜日からどうなるんだろうね」と、とある年配の先生が言った。
それ自体は普通の疑問だし、私も月曜からどのような勤務の形になるのかは気になっていました。
それに追随するように、もう一人の先生が在宅勤務の話や、その場合、職員室に学年の何人が残るのか、休校延長中の課題はどうするのか…という話をし始めました。
そこまでは別に気にも留めていませんでした。
私は「月曜日に発表があるはずだから、そこまで待てばいいのにな〜」くらいに思いながら聞き流していました。
びっくりしたのはこの次の行動です。
年配の先生ともう一人が校長室に「月曜からはどうなるのか」という話をしに行ったのです。
勤務校のボスは、迅速かつ、包み隠さずに、決定したことを周知してくださる方ですし、決定の背景や意図に関しても職員に丁寧にお話しをしてくださる。
それなのに、というか、学校で誰よりも子ども・保護者・教員のことを考えているのに、このタイミングでその質問はないだろうと。
みんな困っている。みんな悩んでいる。みんな不安だ。
非常事態だからこそ、その人の真の姿が見えてきます。
こういう時こそ、冷静に自分のできる限りのことに取り組んでいきたいと思いました。
さて、月曜日の朝です。
今週はどう過ごそうか、そんなことを考えながら出勤したいと思います。
それでは。