差し入れのコーヒーに思うこと
その気持ちがとても嬉しい
「先生、これどうぞ」
そういって手渡されたのは冷たい缶コーヒー。
今日も強い日差しの中、グラウンドで部活の指導。
練習も終わりに近づき、グラウンドの整備をしている途中だった。
「こんにちは、いつもありがとうございます」
ある部員の保護者の方だった。
今日は部活の後に予定があるらしく、車で学校までの送り迎えをしていたようだ。
練習が終わろうとしていたので、車から降りて、わざわざあいさつをしに来てくださった。
平日の昼間に学校に顔を出してくれる、本来はそれだけでもありがたいことだ。
そして、冒頭の文章に続いていき、よく冷えた缶コーヒーを手渡してくださった。
別に缶コーヒーがめちゃくちゃ好きというわけではない。
でも、この思いがけないプレゼントはとても嬉しかったし、とても美味しく感じた。
缶コーヒーは150円も出せば買える。
じゃあ、150円を現金で手渡され、「これでコーヒーでも買ってください」と言われても、あまり嬉しくない。
家から学校までの道で、冷たいコーヒーを買い、暑いグラウンドに足を運ぶ。
「この方は応援してくださっているんだな」
その気遣いや思いを感じるからこそ、嬉しかった。
大変なことやつらいこともあるけれど、こういった思いに支えられ、なんとかやれている。
学校は家庭を、家庭は学校をともに思いやれる、そんな心遣いを大切にしていきたいです。