先生!(池上 彰)
今日は本の紹介です。
タイトルはズバリ「先生!」で、池上彰さんが編著されています。
「先生!」―この言葉から喚起されるエピソードは何ですか?
という池上彰さんの呼びかけに、現場で実際教えている人のほか、作家、医師、職人、タレントなど各界で活躍の27名が答えた。
この本の概要はこんな感じです。各人物が先生とのエピソードなどを語っているのをまとめた本です。
主な寄稿者としては、
・お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンさん
・著書『教室内(スクール)カースト )』で有名な鈴木翔さん
・著書『五体不満足』『だいじょうぶ3組』で有名な乙武洋匡さん
・ファッションモデルの押切もえさん
などが挙げられます。
漫画家のしりあがり寿さんの漫画(見開き1ページですが)も掲載されています。
巻末には池上さんがお笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんにインタビューする企画も載っています。
この本を読んで、世の中にはいろんな先生がいるなぁと思いました。
あと、先生の肩身が狭くなってしまっていないかという危機感を覚えました。
自分が教員という職業に就く、就かないは置いておいて、昔ほど自由気ままな先生が減っているように感じます。
学校は様々な生徒が通う場所です。だからこそ様々な先生が学校には存在するべきではないでしょうか。
生徒指導の熱血漢、優しくて力持ち、いっつも白衣の研究者肌、世話焼きなおばちゃんなど、言葉では言い表すことが難しいですが、多種多様な人間が存在することで、子どもたちは自分に似たようなタイプの先生を見つけることができます。
自分は生徒の記憶に残りたいわけではありません(もちろん記憶に残る教師になることは光栄なことです)が、こういう先生もいる、こういう人間もいていいんだと子どもが思える存在になれたらと感じました。
27名もの人数が先生について書いている貴重な本です。多様な先生像が感じられます。
教員に興味のある人やそうでない人でも楽しめる内容です。ぜひ手に取って読んでみてください。
個人的には、編著者である池上さんのエピソードも読みたかった。
教員採用試験突破を目指す人にもおすすめの本です。この本を通して自分が巡り会ってきた先生を思い出すきっかけになるかもしれません。
そして、自分はどのような先生になりたいのか、子どもたちに何を育みたいのかが浮かび上がってくるかもしれません。
『最近読んだ本は何ですか?』
という面接での質問にも答えられるようになります(笑)
通学・通勤途中はもちろん、空き時間にサクッと読めますので、ぜひ!