崖っぷちの完食
学級閉鎖崖っぷちの給食
我が学級、欠席者が続々と増えてきています。
体調不良で早退する生徒もぽつぽつと…。
あと一押しで学級閉鎖、そんな崖っぷちに立たされた中での給食の様子をお送りします。
今までの給食の様子
参考までに、今までの給食の様子を。
給食準備に関しては、この記事でまとめてあります。
私が学級経営の中でも力を入れているのが給食です。
完食が続いている
我が学級は常に完食し、残菜を出していない状態です。
ぶっちゃけ、私の指導によって、という面は薄いかもしれません。
というのも、学級がスタートした時から、完食は達成できていたからです。
中学校2年生は食べ盛りの時期でもあり、私は楽をしています(笑)
男子だけでなく女子もおかわりする
これが珍しいことなのかどうかは分かりませんが、女子が積極的におかわりをします。
我が学級には「レディーファーストの制度」が存在するらしく、女子がおかわりをしに来ると、優先的に増やさせてあげるという微笑ましい光景を目にします(笑)
これはとても素敵なことだと思ったので、初めてその光景を見たときはめちゃくちゃ持ち上げました!
学級内の男女関係があまりギスギスしないのもこういう自然な振る舞いに起因するのかもしれない、と思ったり…。
給食のシステムは確立されています
他にも書きたいことはあるんですが、それはまた別の機会に。
比較的健全な給食システムが確立されているような気がします。
今の給食の様子
そして、今の給食の様子。というか、学級の様子。
学級閉鎖の一歩手前
週の頭から欠席者が出始めました。
インフルエンザはもちろん、体調不良者も数人。
管理職からは「あと数人休んだら危ないね…」との声も…。
まさに、学級閉鎖の一歩手前、崖っぷちの状態です。
配膳スキルの高さ
ただ、そんな状況でも完食を続ける生徒たち。
そのひとつの理由が「配膳スキルの高さ」にあります。
各給食当番が、食器の数に合わせて、盛り付ける量を調節してくれています。
全員出席している時でも、学級の2割がいない時でも、「いただきます」の時には食缶は空っぽになっています。
もちろん、多少の誤差は出ます。しかし、このスキルの高さが完食につながっていることは間違いなさそうです。
給食と一口に言っても、なかなか奥が深いと実感させられた出来事でした。
学級の"当たり前"が生きてくる
そしてなにより、生徒たちの意識の高さが表れています。
「このクラスは完食するのが当たり前」
そんな気持ちが伝わってくるんです。
一度、波に乗ってしまうと、それを止めることは難しいです。
それは、良いことであっても、そうでなくても同じかと思います。
我が学級は、完食することが"当たり前"となり、習慣化されていると考えられます。
さすがに、学級の2割が休んだ日は、私も積極的な声かけをする気にならなかったのです。
「さすがに今日は無理かなぁ…」
そんな気持ちになっていました。
ある男子生徒がつぶやいた言葉
その日はパンが出ました。
溢れんばかりのパン、そして何本も並べられた牛乳。
それを見た男子生徒の一人がつぶやいた言葉があります。
「おかわりフェスティバル」
捉え方によっては不謹慎な言葉ですよね。
でも、その生徒は欠席した友達のことを心配できる、心優しい生徒。
この言葉が「休みが多いからたくさんおかわりできる」という類の言葉でないことは周りの子も理解しています。
「今日は冬のパン祭りだ~!」
私は、学級にこんな声かけをしていました(笑)
そうすると、その言葉に呼応し、たくさんの生徒がおかわりをしに来てくれました。
「レディーファーストの制度」により、優先的に増やす女子生徒もいました。
いつもは増やさない生徒が「私も食べます!」と声を挙げてくれたことも嬉しい出来事でした。
あれよあれよとなくなっていくパン。
何本も並べられていた牛乳も、気づけばゼロに。
こうして、崖っぷちに追い込まれた状態で、完食をすることができました。
気をつけたいこと
強制することは避けたいと思っています。
だって、給食はとても楽しい時間ですから、そんなところで興ざめさせたくないのです。
もちろん、食の大切さは様々な場面で伝えています。
完食するための策は講じます。
楽しんで、そして自分たちの意志で完食する、これが私の目指すところです。
まとめ
・配膳スキルを高めると完食につながる
・完食を当たり前に、習慣化させる
・技術面だけでなく、生徒を乗せることも必要
・強制することは避けたい
・でも、それ以外の面からアプローチすることは忘れない
来週はどうなることやら。
ただ、どんな状態になったとしても、そこから何かを学ばせる指導をしていきたいものです。
真面目なような、おふざけのような記事になってしまいましたが…。
それでは。